その後も酒を飲みながらの4人の下ネタトークは続いていた。
篠田もパンツ姿のままでその会話に参加していたが、亜紀は慣れてしまったのか、もう最初程恥ずかしがってはいなかった。
今ではパンツ一枚しか穿いてない殆ど裸状態の篠田が、普通に亜紀の横に座ってしまっている。
「でもさ、篠田のパンツがイヤらしいとか言ってるけど、亜紀ちゃんが今日着てた水着も結構エロかったよな?」
「だよなぁ。」
「え~そうですか?」
「あの水着、亜紀ちゃんが自分で選んだの?」
「あれは直樹に着て欲しいって言われて……でも、そんなにでしたか?私も可愛い水着だと思ったから買ったんですけど。確かにちょっと小さめだったけど、他にも同じような水着着てる人はいたし……。」
「まぁそうなんだけどさ、でも亜紀ちゃんみたいな子が着るとやっぱ違うんだよね。ほら、オッパイとかすげぇ揺れてたしさ。」
「そうそう!凄かったよなあれ。バインバインって揺れてたもん。あれはあの水着であのオッパイじゃないと出ない魅力だよな。」
またあからさまなセクハラ発言。
でもやはり亜紀は嫌がるんじゃなくて、恥ずかしがったり照れる仕草を見せるだけだった。
「もぉ、それは牧原さん達がそういう目線で見るから……」
「ハハッ、でも俺達以外の周りの男も結構見てたよな?」
「見てた見てた、亜紀ちゃんも周りの男に見られてるの実は気付いてたんじゃないの?」
「え~それは……」
「ほら気付いてんじゃん、亜紀ちゃんも見られて嬉しかったんでしょ?」
「それはだって……仕方ないかなって思って……」
「いやでもさ、もっと自慢した方がいいよ、そのスタイルの良さは。」
「そんな……私自信ないですし。」
「亜紀ちゃんならさ、普通にグラビアアイドルにもなれちゃうよな?」
「なれるなれる!なったら絶対売れるよ。」
「え~それはさすがに言い過ぎですよぉ。フフッ、絶対無理ですよ。」
笑いながら謙遜する亜紀。
普段肌を露出したがらない亜紀がグラビアアイドルになんてなる訳がないし、本人もなるつもりもないだろう。
でもスタイルを褒められて、亜紀はやはりなんだかんだで嬉しそうだった。
「それにしても、亜紀ちゃんの彼氏も結構スケベな奴だよな。たぶん昼間亜紀ちゃんのエロい水着姿楽しんで、夜はエロい事でもしようとしてたんじゃねぇの?」
俺の事が話題に出てきて、俺は一瞬ドキっとした。
「直樹も男だからな。ていうか亜紀ちゃんの彼氏になる奴だったら皆そう考えるだろ。まぁダウンしちゃったからアイツはできないんだけどな。」
牧原のその言葉に対して、亜紀は微妙な顔をしながら黙り込んでいた。
牧原達はそれを察したのか、それから俺の話題を出そうとはしなかった。
亜紀も話題が変わると、また笑顔で4人と楽しそうに会話をしていた。
亜紀……今は俺の事なんて考えたくないって事なのか……?
俺はそんな亜紀の様子を見て、落ち込むように目線を下ろした。
あんな亜紀、見ているだけでも辛い。
「よ~し!暑いし俺はプールでも入るかな!」
少しして篠田の大きな声が聞こえて、俺はまた顔を上げて部屋の中へ目を向けた。
「わぁプールかぁ、いいですねぇ、気持ち良さそう。」
羨ましそうにする亜紀。
「じゃあ亜紀ちゃんも入れば?酔いも覚めるよ?」
「ん~でも水着ここに持ってきてないし……」
「水着なんていらないよ、裸で入ればいいじゃん。」
「もぉまたそんな事言って、だから無理ですよぉそんなの。」
冗談と思って笑いながら篠田にそう言う亜紀。
しかし俺は嫌な予感がしていた。
裸でプール?まさか……篠田って奴……
「そう?じゃあ俺だけで入ってくるか。」
篠田はそう言うと、ソファから立ち上がり、当たり前のように亜紀の目の前でパンツに手を掛けて、それを一気に足元まで下ろした。
「……えっ?えっ!?ちょっと!キャー!!」
亜紀の悲鳴がコテージに響いた。