「沙織、クニさんの太チンポ見たらどんな顔するのかなぁ?」
長岡が嬉しそうに、俺の顔を覗き込む。
「意外と、その“耕君”とやらの方がデカチンかもよ」
と佐々木。
俺がその“耕君”だとすでに知っているクセに、俺を貶める為か、ワザとそんな事を言う…
「それじゃバケモンじゃん。
あの人じゃナイんだから…」
「ま、そりゃナイよなぁ~へへへ」
俺のペニスに目をやり、下品に笑う佐々木。
「沙織、クニさんのチンポ、どうすんのかなぁ」
“見るだけに決まってんだろ!!”
そう怒鳴りたかった…が、本当は沙織が、あの極太ペニスをどうするのか…
不安でたまらなかった。
「意外とあっさりあのカワイイお口でしゃぶりついたりして」
俺が必死に想像すまいとしていた事を佐々木が口にする。
「あー俺も沙織にしゃぶられて~」
「ま、もー少し辛抱しとこうぜ」
““もー少し”ってどういう意味だ…”
俺は、更なる恐怖にも似た感情を覚えた。
『見てくれって言っておいて、そんな大したモノじゃないんだけどサァ…』
新井が上に着ていたTシャツを脱ぎ、上半身裸になりながら、心にもない謙遜の言葉を吐いた。
盛り上がった筋肉の上にうっすらと脂肪の乗った体躯、褐色に日焼けした肌が、プロレスラーかAV男優を彷彿とさせる。
沙織は、新井を直視できずに、おどおどしている。
そんな沙織に監督が声をかけた。
『沙織さん、彼の筋肉スゴいと思いませんか?』
それを受け、新井が大きく息を吸い込み、ボディービルダーのようにポーズをとりニカッと笑った。
俺とそう変わらない身長のハズだが、一回りも二回りも大きな男のように見える。
『すごい…逞しいですね…』
恥ずかしそうに答える沙織。
『あざーっす!!』
新井が、嬉しそうに言った。
その言葉に、沙織はクスッと笑みを溢した。
知らない男のペニスを見るという、異常な行為に対する緊張が、少しほぐれた様だった。
『少し、腹筋の辺りを触ってみましょうか?』
監督が、そう促した。
お腹ぐらいなら…そんな感じで、沙織はスッと手を伸ばし、新井のデコボコの腹筋を触った。
『あっ…凄い…
硬いです』
『そんな筋肉どうですか?』
『……イイと思います』
新井の腹筋を触ったまま、それを見つめながら、沙織は監督の問いに答えた。
『じゃ、クニ…そろそろ下の方も』
『ウ~ッス』
監督の指示で、新井が穿いていた短パンを脱ぎ始めた。
沙織は、腹筋から手を離す。
新井の短パンの下から…
小さなビキニタイプの黒いブリーフが姿を現した。
“なんで今日に限って、そんないやらしいパンツ穿いてんだよ!!”
心の中でそうツッコまずにいられなかった。
「アハッ、クニさん、メチャやる気じゃん」
長岡が楽しそうに笑った。
黒く小さな薄い布切れの下に、新井の凶暴なペニスが、所狭しと納められている。
尋常ではない太さの剛棒は、まだ勃起こそしていない様子だが、沙織のつぶらな瞳の前に、その姿を現すのを今や遅しと待っているに違いない…
沙織はそのビキニブリーフを直視するに耐えられず、目を反らした。
『沙織さん…彼の股間を見ていて下さいよ』
『えっ…やっぱり恥ずかしいです…』
沙織は、顔を下にして恥ずかしがった。
『そんな事、言わないで…ネ?』
新井が猫撫で声を出し、その手で沙織の頭を撫で、そのまま抱え、そして自分の股間の方を向かせた。
「アアア゛ー!!」
無駄だとは分かっていたが、俺は阻止すべく、精一杯の大声を出したが、口に入っているギャグボールのせいで、言葉にはならなかった。
「だから、ウルセーっつってんの!」
また長岡が俺の脇腹を殴る。
「暴れんな!!
黙って見とけよ」
痛みに悶絶する俺に、佐々木が言った。
沙織は、さしたる抵抗もなく新井の両腕によって頭を上げさせられ、その清楚な顔の間近に、いやらしいビキニブリーフに包まれた股間を晒されてしまった。
『……』
言葉も出ないのか、顔を真っ赤にしたままで、それを直視した沙織は、再度顔を俯かせようとする。
だが新井はそれを許さず、沙織の頭を軽く固定したまま言った。
『ダ~メ!!
ほら、ちゃんと見てよ』
『…イヤ…恥ずかしい…』
口ではそんな事を言っているが、沙織は、頭に添えられた新井の手を振り払おうともしない。視線もチラチラとビキニブリーフのこんもりと盛り上がった部分に注がれている。
『沙織ちゃんみたいな娘に、見てもらえるかと思うと、凄い興奮しちゃうなぁ~』
新井はそんな事を言いながら、沙織の頭から片手を離し、その自分のペニスの膨らみをビキニブリーフの上からゴシゴシと擦った。
『……イヤらしいですね…』
消え入りそうな小さな声で佐織が呟く…
その眼は、新井が擦っている物体に釘付けになっている。
“ああ…沙織…
なんでそんな目で…”
信じられなかった…
あの、俺の沙織が、見知らぬ男の股間に熱い視線を送っているなんて…
「イイ表情するね~
俺もちょっと興奮して来ちゃったわ」
佐々木までもが、パンツの上から股間を2~3度、ふざけて擦った。
『じゃ、そろそろ脱ごうか?』
監督が、新井を促した。
『ウィッス』
新井が、ビキニブリーフに指を掛けた。
『沙織さん、しっかりと見てあげてて下さいね』
監督はそう言った。
沙織は、新井の股間を凝視したまま頷く。
新井は監督の方を見て、合図が出されたのか、頷いて一気にブリーフをズリ下げた。
ブルン…
まだ勃起はしていないが、それでも十分な太さの肉棒が、沙織の目の前に勢いよく飛び出した。
沙織の目が、大きく見開かれ、手で口を覆った。
明らかに、驚愕している様子だ。
『沙織さん。
目の前のおチンボ、どうですか?』
監督が、囁くような声で尋ねた。
『えっ!?
あっ……
…す…凄いですね…』
『どう凄いですか?』
『えっ?
あの…なんで言うか…
……
太い?…です』
『そうですか…
沙織さんは太いおチンボ好きですか?』
“ヤメロ!!そんな下品な事を訊くな!!”
『……ィィと思います…』
沙織は、呟くように答えた。
その視線は、相変わらず新井の股間にぶら下がっているペニスに注がれている。
『イイと思うって、クニ』
監督が、沙織の感想を聞こえているハズの新井にまで改めて伝えた。
『あざーっす!!』
新井は、またふざけた口調で礼を言いながら、その股間にぶら下がっているイチモツを、下腹部に力を込めてピクピクと動かした。
『キャッ!!』
沙織が小さく声を上げた。
『どうしました沙織さん?』
『…動いた…』
『そりゃ動きますよ』
『えっ?そうなんですか?』
『あれ?
ご存知なかったんですか?
そうですよ、おチンボは、嬉しいとピクピク動くんですよ』
『…そうなんですかぁ…』
『沙織さんの彼氏さんのおチンボは動きませんか?』
『…分かりません
あんまりまじまじと見たことナイですし…
いつも暗いトコですから…』
確かに俺達のセックスは、いつも照明を落としていた…
明るいままでは、俺もだが、沙織が恥ずかしいだろうと思ったからだ…
『じゃあ、明るい所でおチンボ見たのは初めてなんですね?』
『…ハィ』
『明るい所で見たおチンボ、どうですか?』
『…凄い…いやらしいです』
『沙織さんの彼のおチンボと比べてどうですか?』
“やはり…やはりソレを訊くのか…”
『比べて…って言われても…』
沙織が、照れたような困った様な顔をする。
『例えば、太さのとか、長さ。色とか…』
『えっ…それを言うんですか?』
『エェ、お願いします』
“ヤメロー!!ヤメてくれー!!”
『………
彼氏の方が長いと思います』
沙織は、しばらく新井のペニスを眺め、沈黙して考えているような様子をしていたが、俺を立てたのか、俺のペニスと新井のペニスを比べ、唯一勝っている点を指摘してくれた。
目の前の新井よりも、彼氏である俺の事を考えてくれた…
沙織の優しさが嬉しかった。
「おー、長いんだ~?」
長岡が、俺のペニスを下目づかいでバカにしたように見た。
『ほほぅ…
太さは?』
その問いに、沙織は言葉では答えず、黙ったまんま新井のまだ勃起していないペニスを指差した。
『じゃあカタチは?』
『……いつも暗いから、よく分からないんですけど…
彼氏のは、この先っぽの部分が、皮がめくれていた様に思います』
馬鹿丁寧に佐織が答えた。
俺も、新井と同じように仮性包茎ではあったが、沙織と行為に及ぶ時には、あらかじめ自分で皮をムイて臨んでいた。
沙織にとって、皮を被ったまんまのペニスは初めてなのだ…
「へぇ~…
普段は皮を自分でムイてんのかもね~?」
佐々木が、更に小馬鹿にしたように俺を、俺のペニスを見下す。
『あー、クニは仮性包茎だからね~』
『カセイホウケイ?』
意味を知らずに沙織がおうむ返しに訊いた。
『そう、先っぽの部分…亀頭って言うんですが、亀頭に皮を被ってるのを包茎って言うんですよ』
『あっ!!
……それは…知ってます…』
先程、勢いよく“ホウケイ”と言ったのを思い出したのか、恥ずかしそうに沙織が言った。
『でもクニ君のは、この皮をムこうと思えばムケるんです。
こういうおチンボを、仮性包茎って言うんですよ』
『そう…なんですかぁ…』
心底感心した様に沙織が息を吐いた。
『彼氏のみたいに、皮がめくれた状態にしてみますか?』
監督が言った。
『……』
ハイともイイエとも言わず、沙織は新井のペニスを見つめて黙っている。
おもむろに新井が、自分の指をその剛棒の亀頭の下辺りに添え、その余った皮を、グイッと根本に向けて引っ張った。
皮の先端から3分の一ほど覗いていた、亀頭部分が、まるで生まれ出でて来たかのようにムニッと露になった。
その瞬間、亀頭だけではなく、ペニス全体がブワッと肥大したかのような印象を受けた。
佐織が再び目を丸くし、息を飲んだのが分かった。
そして
『凄い…』
思わず感嘆の言葉を口に出してしまったようだった。
『アリガト』
新井は、そう言うとムイたペニスの皮を、再び亀頭の上に戻した。
亀頭が先ほどより大きくなっているのが包皮越しにでもハッキリ分かる。
“なんで…なんで皮を元に戻すんだ…
まさか…”
俺は、一年半前に、千枝に教えられた新井の性癖を思い出していた…
沙織は“どうしたの?”と言うような顔をして、新井を見上げた。
そんな沙織に、監督が恐るべき事を言った…
『沙織さん…
おチンボの皮っていうのは…
カワイイ女性にムイて貰うのが、一番気持ちイイもんなんですよ』