“完全に奪われてしまった…”
お互い全裸で、舌を絡め合う、大西と沙織の姿を見て、俺はぼんやりそんな事を思った。
沙織と交わしたキスで、あんな風に、舌で俺の唇を迎えてくれた事は無かった。
それなのに、大西に対してはあんなに積極的に、貪るようにキスを求めている。
完全に沙織は堕ちてしまった…
そう思った。
ヂュバ…ヂュプ…
激しくいやらしく、二人の接吻は続いている。
汚ならしい大西の舌が、大きく唇を開いた沙織の口腔内をベロベロ這いずり回る。
沙織も負けじと、その舌に、自分の舌を絡み付かせる。
ヂュッ…ヂュルヂュル…
『ん…んん…』
そのキスだけでも快感を覚えるのか、沙織は鼻から色っぽい吐息を洩らしてしまう。
『沙織さん…舌…出して…』
大西の命令に従い、沙織は舌を思いきり出した。
その突き出された舌先を、大西は、自分の舌で、ペロペロと小刻みに舐める。
ピチュ…ピチャピチャピチャ…
同時に、大西は、沙織のクレヴァスに沿って挟まったような状態の肉棒を、その溝に沿って動かし始めた。
沙織の肉厚の大隠唇を掻き分けるように、そのど真ん中を、巨大なペニスが上下に移動する。
正常位素股とでも言うべきだろうか、大西はペニスの裏スジで、沙織の大陰唇や小陰唇、クリトリスを擦っているのだろう。
沙織は目を開き、うっとりと大西の顔を見つめる。
その大西も、沙織を見つめながら、卑猥にゆっくりと腰を動かし、舌先で、沙織の舌先を舐める回す。
「ェァア~…ェン…』
沙織は、その唇の端から涎を流しながら、喜悦のうなり声を上げる。
不意に大西が舌を離した。
腰はグイグイといやらしく動いたままだ。
暫し見つめ合う、大西と沙織。
沙織は、吐息を洩らしながら、瞳を閉じた。
すかさず、また大西が、その沙織の唇に吸い付く。
舌を絡ませる。
ピチュ…ピチャ…
長い…長いキスだった。
10分…いやもっと長かったかもしれない。
俺はそのキスを見て、敗北感を嫌と言うほど味わい、激しく嫉妬し…またもや痛いほど勃起していた。
「すご~い…
木下って、回数だけはこなせるんだね。
何回でもイケるじゃん」
感心した様に千枝が言った。
普段のセックスやオナニーでは、1回射精すれば満足して、気分が醒めてしまう。
実際、昔付き合ってた女に「淡白だよね」と言われた事もあった。
だが、この拘束された異常な状況がそうさせるのか、それとも愛する彼女が寝とられてしまうのが興奮するのか、今日の俺のペニスは何度でも甦る気がした…
大西は更に激しく、その唇で、舌で沙織を舐め回す。
それはもうキスと呼べる代物ではなくなっていった。
沙織の可愛らしい唇の周りは、大西の唾液でベタベタとテカっている。
大西はその下品なベロを、沙織の耳の穴にねじ込んだ。
『ハァアッ!!』
沙織が一際大きな声を上げる。
大西は構わず、耳の穴に入れた舌を動かし、耳たぶを甘噛みし、唇で吸い続ける。
『ンアッ!!…ハァン!!…
私…ハァッ!!
耳、弱あっいんで…ァアアッ!!』
沙織が訴える。
だが、耳が弱いから止めてくれと言った感じではない。
大西は、舌を沙織の身体に触れさせたまま逆の耳まで移動させ、そちらも責め立てる。
『ヒャァアッ!!』
沙織が腰を浮かせて感じる。
またその隙間に大西は手を差し込み、沙織の尻を掴んだ。
耳を舐めながら、尻を揉み、腰を振り、巨根を陰裂に擦りつける。
『ンアッ…ァアアッ…
すごぃ…
気持ちぃいよ~』
はしたなく快感の声を上げる沙織は、いつの間にか、その両腕を大西の分厚い背中に回し、いとおしむ様に愛撫をしていた。
「本当の恋人どうしみたいネ…
アタシまで嫉妬しちゃうわ…」
千枝のモニターを見つめる目には、再び嫉妬の炎が灯っていた。
だが、それは彼女の興奮の炎にも見える。
大西の舌は、沙織の喉や首筋を這い回りはじめていた。
『くっ…ふぅ…
ンあン…んん…』
チュウゥ…ヂュプ…
ピチャ…ペロ…
大西は無言で沙織の紅潮した肌を味わっている…
沙織の目がトロ~ンとして、完全に欲情したメスの顔になってしまっている。
見たことのない沙織の姿を、他の男によって見せつけられ、激しく嫉妬しつつも、やはり興奮は昂るばかりで、収まる気配すらない…
「ち…千枝さん…」
俺は、また千枝に情けない声で呼び掛けてしまった。
千枝は俺の懇願するような情けない顔を見て、呆れた様な声を出した。
「えっ!?またぁ…?
アンタ、おかしいんじゃない?」
とめんどくさそうにしながらも、また俺の細いペニスを握ってくれた。
「ふぅっ…」
やはり声が洩れてしまう…
だが、千枝はその後、手を動かそうともしない。
モニターの中の、大西と沙織に見入っている。
「千枝さん?」
「ん?
あー、もぅ手ぇ動かすのめんどくさいから、自分で動かしなさい」
「そっ…そんなぁ…」
「何贅沢な事言ってんのよ?
美女の手を使ってオナニー出来るのよ?
イヤなら止めてもイイんだけどぉ?」
千枝は、そんな事を言って手を引っ込めようとした。
「あっすいません!すいません!!
握って下さい!!
チンコ握ってて下さい!!」
俺は必死だった。
自分の彼女が、他の男の性欲の捌け口になろうとしているのに、俺という男は、それを見ながら性欲を発散させずにはいられないのだ…
俺は、何とか動かせる腰を振り始めた…
焦れったい快感がペニスから脊髄を駆け上がり、脳に達する。
気持ちよかった…
そして…情けなかった…
大西は、沙織の指にしゃぶりついていた。
一本一本丹念にしゃぶる。
指の股まで舌を伸ばして舐める。
右手が終わったら左手…
端から見たら、若い娘にしゃぶりつく変態のオッサンの姿そのものだ。
だが、そんな大西の姿を眺める沙織の視線は熱っぽかった。
「ん…ンんっ…」
鼻を鳴らして、うっとりしている。
沙織の身体の隅々まで、自分の舌が触れていない場所など無くすかの様に、大西は、腕、肩、腋の下と、ベロベロ唾液で浸食させて言った。
ピチャ…ペロ…ペロペロ…ピチャピチャピチャ…
湿った音が響き渡る。
鎖骨に舌を這わせた大西は、そこに軽く歯を立てた。
『ひぃっ!!…ンアッ…』
沙織は身悶える。
大西の若干薄くなった、頭を抱いて自分に押し付ける。
まるで、もっと責めてと言わんばかりだった。
それに応える様に、大西は沙織の胸の谷間から鳩尾(みぞおち)を通り、形の良い、縦に細長くわれたヘソに舌を突っ込む。
『くぅぅ~…』
沙織が鳴く。
暫くヘソを堪能した大西は、今度は脇腹をしゃぶり…
ついに、沙織のFカップバストに舌を伸ばした。
沙織の尻をグニグニ揉みしだいていた手を、今度は胸に持ってきて、重力で若干両側に崩れかけていたカタチを補正する。
左右対象の綺麗な半球体が2つ出来上がり、頂上には、ピンクの乳頭が、しこり勃っていた。
大西は、そんな柔らかな乳房に舌を伸ばし、ナメクジのようにゆっくり這い回る。
決して乳輪や乳頭には触れないように、乳房の外側から乳輪ギリギリまで円を描くように舐める、またその乳輪ギリギリから乳房の外側に向かい同心円を描く様に舌を這わす。
右の乳房が終わったら、左、そりてまた右と、同じ様にしつこくしつこく繰り返す。
決して、一番敏感な乳頭には触れない。
何度も…何度も…
乳房のみを舌でツーッと舐め、愛撫し続ける。
『ふ…ん……ぁ…』
沙織が眉間にシワを寄せて、焦れったそうな声を洩らす。
そして時折その身を捩らせる。
まるで自ら乳首を、大西の舌に当てようとするかのようだった。
いや、まさにその通りの行動なのだろう…
だが大西は、そんな不意の動きにも巧みな舌捌きで、沙織の期待には応えない、乳首は避け、柔らかな乳房だけに舌を這わす。
「調教は、もう始まってるんだよね~」
千枝がつぶやいた。
「ちょっ…ん…調教って?…ふぅ…」
俺は、ペニスを握ってくれている千枝の手に、自分の腰をぶつけながら訊いた。
「ご主人様は、ああやって、焦らして焦らして、沙織ちゃん自身に、どうして欲しいのか言わせたいのよ。
多分、沙織ちゃんがお願いするまで、乳首は責めてもらえないわね」
無様に腰を動かす俺に、侮蔑の視線を投げ掛けながら、千枝はは言った。
千枝もおそらく同じ調教を受けたのだろう…
「でも、ご主人様は、決して“言え”って命令はなさらないの…
何も強制しないの…
ただ、焦らして責めるだけ…
黙ってたら、その焦れったさが続くだけ…
甘い地獄の苦しみ…」
自分で言って興奮してきたのか、千枝は空いた手をシャツの胸元に突っ込み、胸をまさぐり始めた。
しかし、あの照れ屋の沙織に、自分から“乳首を舐めて”なんて要求が出来るだろうか…
俺は、そんな事を考えながらも、小刻みに腰を動かし続けた。
『ん…はぁ…
あ…あのぉ……ん…』
俺の予想に反し、沙織が大西に呼び掛けた。
『むぐぅ…ピチャ…
何ですか?…レロ…』
大西は、舌を沙織の乳房に這わせたまま返答する。
『…ンアッ…先っちょも…
はぅ…舐め…』
『…チュウゥ…えっ?
先っちょって…?…ムぱぁ…』
『フゥンッ!!
ぁあ…イジワル…
あっ…ハァッ……
ち…ん…乳首も舐めてくだ…さぁい…はん…』
俺の予想に反して、沙織はあっさりと、大西の意に沿って、乳首舐めを要求してしまった…
沙織の乳首は、もう乳輪の部分から盛り上がり、乳頭部分に到っては、これ以上無いと言うほどに勃起している。
『沙織は優秀だね…チュバッ…
して欲しい事をちゃんと要求できる…チュゥゥ…
これからも、恥ずかしがらずに言えますか?』
大西がまだ乳首には触れずに言う。
いつの間にか、呼び捨てだ。
だが、沙織はそんな大西に誉められたのが嬉しいのか、顔を赤らめ、照れたような笑顔を浮かべた。
そして…
『ハイ。
ちゃんとお願いします…ンン…
おっぱい…はん…の先っちょ…
ぁん…乳首を…な…舐めて下さい』
そう、大西の目を見つめながら言った。
大西は、満足そうにニッコリ微笑み、次の瞬間…
『ぁあああっ!!!!』
沙織の乳首にむしゃぶりついた。
待望の舌での乳首責めに、沙織は大声を上げ、身体をのけ反らせて悦ぶ。
『んはぁっ!!
気持ちイイです!!
おっぱい気持ちイイ!!
ぁん…あぁぁあ…』
大西は、沙織の嬌声を聞きながら、今度は乳首のみに狙いを絞り、責め立てる。
指で摘まんで、その先っちょだけを尖らせた舌でつついたり…
左右の乳首を交互に、ズズズッと下品な音を立てて吸い付いたり…
沙織に見せつけるように噛み付いたり…
沙織は、殊の他、乳首を甘噛みされるのが気に入ったのか、噛まれる度に…
『ヒィイッ!!!
それ…ハァッ!!…
凄いイイッ!!
噛まれるの…ァアアッ…気持ちイイ』
と、胸を、腰を自らグニグニと大西の顔に、ペニスに押し付けながら、大声を上げている。
“沙織が、あんなにはしたない声を上げるなんて…
そんなに俺のセックスとは違うのか…”
そんな事を思っていたら、大西が不意に立ち上がった。
今まで陰裂に擦り付けられていた、グロテスクなペニスは、更に狂暴さを増し、硬く、大きく、反り返っていた。
ここで初めて、沙織は大西の肉竿を、目の当たりにした。
俺のペニスよりも遥かに巨大な肉の塊に、目を丸くして驚愕の眼差しを送っている。
だが、沙織は、そのペニスに導かれる様にヨロヨロ起き上がり、ベッドの上に座った。
大西は何も言わず、中腰になり、今度は、そのエラの張り出した亀頭を、沙織の乳頭に擦りつけ始めた。
濁った紫色の亀頭が、ピンク色の乳頭をクニュクニュ押し潰す。
『ハンッ…アンアン…アん…』
沙織は、気持ち良さそうに鳴きながら、大西の太ももに抱きついた…
そして、舌を伸ばし…
その大西のでっぷりとした、毛むくじゃらの汚ならしい腹を…
ベロベロ舐め始めた…