「ハァ……ン……ハァ……」
まんぐり返しの格好で坂本に抱えられたまま絶頂に達した亜紀の身体は、しばらく痙攣を続けた後、グッタリと脱力した。
グッタリと言っても、その火照った表情からは疲労は感じられない。きっと絶頂による心地良い余韻を感じているのだろう。
情けない事だが、俺は亜紀のそんな姿を見て興奮し、それと同時に亜紀が見せた意外な素顔にショックを受けていた。
正直俺は亜紀が絶頂する瞬間を今まで見た事がなかった。
俺とのセックスでは濡れたり控えめに声を出してはくれるけれど、亜紀があんな風になってしまうのを見るのは初めてだ。
しかし絶頂寸前で「イクッ」という言葉を自ら放っていた亜紀は、まるで絶頂する感覚を以前から知っているかのようだった。
いや、きっと知っているのだろう。
俺はその場で想像した。亜紀が一人で自慰行為をしている姿を。
牧原達にオナニーの事を聞かれても誤魔化していた亜紀だったが、やはりしているんだ。
絶頂に達する事もきっとその中で覚えたのだろう。
俺とのセックスでは消化できない性欲を、亜紀はそうやって自分で処理していたに違いない。
俺は彼氏であるにもかかわらず、亜紀の女としての生々しい姿を、今初めて目の当たりにしているような気がしていた。
そして亜紀は今、牧原の手にあっけなく絶頂させられて、何を思っているのだろうか。
彼氏にはずっとして貰えなかった事を、牧原はいとも簡単にやってくれたんだ。俺と牧原のテクニックの差を実感しているんじゃないだろうか。
「亜紀ちゃんイッちゃったね。気持ち良かった?」
ハァハァと浅い呼吸をしながらエクスタシーの余韻に浸っている亜紀に声を掛ける牧原。
牧原の指が入れられたままの亜紀の秘口は、だらしなく涎を垂らしていて、陰毛は興奮を示すように逆立っていた。
亜紀は牧原の問いかけに小さく頷く。
「……そっか、じゃあもう一回くらいイッとこうか。」
そう言って再び挿入していた指をゆっくりと動かし始める牧原。
クチュクチュクチュ……
「あっあっ……まだ……ダメ……」
まだ達したばかりで感覚が敏感になり過ぎているのか、亜紀は思わずそう声を漏らした。
しかし牧原はそれには全く構わず、「ここはしっかりマッサージしといた方がいいからさ」と言いながら指を動かし続けた。
クチャクチャクチャ……
「あっあっあっダメッ……ホントに……あっアンッあっ……」
敏感になった膣内を掻きまわされ、ビックンビックンと卑猥に動いてしまう亜紀の腰。
「うわ、エッロいなぁ亜紀ちゃん。」
そんな亜紀の様子を見てニヤニヤと楽しそうに笑みを浮かべる篠田と坂本。
牧原の手は亜紀の快感のツボを刺激しながら、再び絶頂に導くために徐々にその動きを激しくしていく。
グチャグチャグチャグチャグチャグチャッ……!!
亜紀の股間から流れるあまりにいやらしい音。
「あっあっあっアンッアンッハァンッ……!!」
激しくされると快感が凄いのか、すぐに我を忘れたように喘ぎだす亜紀。
いくらダメダメと口で言っていても、こうなると快感に抗う事はできないようだ。
グチャグチャグチャグチャグチャグチャッ……!!
「すげぇ音。ローションでも使ってるみたいだな。」
「これだけ濡れやすいのは確かに凄いな。」
手を動かしながらそんな会話をして苦笑する牧原達。
亜紀は快感を受け止める事で精一杯のようで、その会話は耳には届いていないみたいだった。
「あっんッ……もう……あっあっ……」
「亜紀ちゃん吹きそうだね。一回スッキリしようか。」
そう言って牧原は少しの指の動きを変え、膣内のあるポイントを刺激する。
グチャグチャグチャグチャ……!
「痛くないでしょ?力抜いててよ。あー気持ち良いんだこれ?いいよ、我慢しないで。あ~でき来た、ほら出てきた。」
すると亜紀の陰部から、指の動きに合わせるようにしてビュッビュッビュッ!と勢いよく透明の液体が吹き出し始めた。
「あっあっあっ……ハァァァアア……」
「おお、吹いてる吹いてる。」
「んあっあぁああダメダメ……あっあっあっ!」
グチャグチャグチャグチャグチャグチャッ……!!
ビュッビュッビュッ……ビューー……!!
牧原にさらにそのポイントを激しく刺激されて、まるでAV女優のようにおびただしい量の潮を吹いてしまう亜紀。
愛液とは違う粘り気の無いその淫水が、ベッドのシーツに次々とシミを作っていく。
そして潮を吹きながら亜紀の2度目のオルガズムは訪れた。
「あっあっあっまた……あっあっアン……アアッ!イッちゃうっ!……イクっ……ンハァァアアッ!!」